企画意図論 追補 その2
今日は、企画意図論の追補のその2。
昨日の続きを考えていきます。
宣伝会議賞のコピーの評価基準として、
「独立性があるか」みたいなことが、
言われているような気がします、よね。
でも、そもそも「独立性」って何なのか、
昨日書いた通り、曖昧なんじゃないか?
そこで、「独立性」という観点から、
過去のグランプリ作品を見てみると、
評価されるために必要な「独立性」って、
多分こういうことだと思います・・・。
コピー+商品名(+α)で理解できる。
(ただし、αは少な目。)
やっぱり曖昧・・・。
では、具体例をひとつ・・・。
父親の席は、花嫁から一番遠くにある。
(第42回グランプリ)
カメラのズーム機能のことを言っているわけですが、
このコピーと商品名だけで、本当に分かるかな?
審査員は商品特性を分かって審査するだろうし、
どういうビジュアルが付きそうかも想像できる。
「単独での意味」ではない「文脈上の意味」は、
そういう「+α」を補って理解しているのでは。
でも消費者は、ビジュアルなりボディーなり、
その「+α」を与えられないと理解できなさそう。
もちろん、広告としてはそれでいいわけですが。
「独立性があるかないか」は、結局のところ、
どこかに明確な境界線を引ける問題ではなく、
「+α」の許容範囲の問題に過ぎないのでは。
・・・と考えるうちに、ちょっとした気付きが。
というわけで、もう少し話を広げてから、
企画意図の話に戻って来るつもりです。
明日も、今日の続きの予定。
では。