課題分析 4.エヌ・シー・エヌ
第53回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第4回は・・・
4.エヌ・シー・エヌ
『耐震の家』をより多くの人に伝えるためのアイデア
「耐震住宅100%キャンペーン」は昨年始まったみたい。
日が浅いとはいえ、企業ウェブサイトの情報は充実。
広告活動にも積極的なようで、今回の協賛もその一環か。
私がこの課題について考えるべきだと思うのは、
広告の中でどういう役割を果たす作品にするか。
大きな目標を考えれば、一瞬目を引くだけではダメ。
マイナーな「切り口」を見せるようなのもダメ。
専門的な内容は、ウェブサイトに任せた方がよさそう。
あと、これはこの課題だけではないですけど、
分かりきったことをコピーっぽくするのも拒絶。
SKATに載りそうなダメコピーの例を挙げると・・・
「彼は家に命を奪われた。私は家に命を助けられた。」
言われなくてもそういう結果も可能性も知っているし、
そういう形式にすれば人が動くとは全く思えません。
私が考える、この課題で求められる作品は・・・
SKAT9に載っている佐々木宏さんの言葉を借りれば、
「広告キャンペーンのど真ん中にそびえる」コピー。
仮にCM案を出す場合でも、優れたタグラインが必要。
流通力・定着力のあるキャンペーンコピーを。
なお、叫んだり脅したりは、企業は望んでいないでしょう。
ウェブサイトで記者会見の映像が見られるのですが、
社長さんはむしろ冷静にプレゼンされています。
自分たちができることをしっかりやっていこう、と。
そういう高い志に応えるものが多く残っていてほしい。
明日は、5.大塚食品。
ジャンルは今日とは全然違いますが、
実は似たような観点からの分析になりそう。