オリエン論 その6

今日は、オリエン論のその6。
今日も実例を基に考えていきます。

 

今日取り上げるのは、第51回に出題された、
キヤノンマーケティングジャパンの課題
企業スローガンの課題です。

 

SKATの一次審査通過作品を見てみると・・・

 

しょぼい。しょぼすぎる。

 

ピント、焦点、写す、ブレないのオンパレード。
作者自身もそれがいいとは思っていないはず。

 

では、一次審査の質の問題なのかといえば、
この課題についてはそうじゃないんじゃないかと。
ここからは私の想像なのですが・・・。

 

応募作のほとんどが題意から外れていたのかも。

 

例えば、「あるある」とか「つぶやき」とか、
宣伝会議賞の他の課題でいかにもありそうな、
そういう応募作ばかりだったとか・・・。

 

もしそうだったとすれば、一次審査員は、
一応「企業スローガン」と言えること
を基準に選んだのかもしれません。
そうだとしたら、真っ当な審査基準だと思います。

とはいえ、一次審査員の講評を読んでも、
そういう問題への言及は見当たらず、
本当の所は謎のまま・・・。

 

ただ、課題やオリエンの位置づけが不明確という、
宣伝会議賞の悪い所が出てしまったという印象です。

 

なお、協賛企業賞受賞作が「企業スローガン」かは疑問。
まあ、企業としても「ピント」は選びにくかったのかな。
キヤノン」に寄り過ぎないという観点から、
それが残ったということかもしれません・・・。

 

明日は、オリエン論のその7。
では。