SKAT16鑑賞ガイド その5

今日も、SKAT16鑑賞ガイド。

 

11.セゾン自動車火災保険
余計なことをやるんじゃなくて。

この課題は、宣伝会議賞では難しい。
ウェブサイトで使われているこの文言でいいから。
「事故率が低い40代・50代の保険料を割安に!」
前回の一次通過作品を見てみると、
余計なことをやってばかりで、
上記の文言より効きそうなものはない。
わざわざ遠回しに小難しく言っているか、
「保険料が安くなった」の前か後に、
余計なことを付け加えた作品が多すぎる。
ただ、何をやればいいかは、かなり難しい。
強いて言えば、「割安だと知る」ことを、
「実際に乗り換える」につなげること。
知れば動くとは限らないことは、
カードのポイントの例でも明らか。
「言う」だけなら上記の文言でいいし、
「40代・50代にうれしい」もある。
「動かす」に集中した方がよさそう。
なお、他の自動車保険にも年齢条件はあります。

 

12.セメダイン
価値訴求より認知向上。

特別なことを言う必要はないと思う。
セメダインのありのままの姿を、
知ってもらい、覚えてもらえれば。
一度見たら忘れないくらいの印象度で。
第48回・第50回のオリエンと比較すると、
出題企業が意識したのかは不明ですが、
今回のオリエンの方がその方向に近い。
課題の文言からも、「発見」にこだわらず、
認知度が上がれば課題解決になるのでは。

 

13.高松建設
100周年ですよ、100周年。

周年の中でも、企業にとっては最大の節目。
100周年にふさわしい、志を感じるものを。
節税対策あたりは訴求力はあるとしても、
100周年のキャッチとしてはせこい印象。
そういう細かい話は、ボディーでいいでしょ。
また、でっちあげのエピソード系はご勘弁。
マンションの自慢話とかは的外れで論外。
「100周年あるある」は・・・、ないない。

 

明日は、SKAT16鑑賞ガイド、その6。
では。