課題分析 32.野村ホールディングス

 第53回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第32回は・・・

 

32.野村ホールディングス
野村ホールディングスに親しみを持ってもらえるような、
わかりやすい広告アイデア

 

この課題、オリエンが思わぬ方向性でした。

課題では、「気軽に相談できる感じ」を出したいのかな、と。
まさに、「♪そ~れ~野村~に~聞いて~みよ~」路線。
が、オリエンを読むと、「証券会社の役割」を伝えたいらしい。
ターゲットは、「私たちを必要としてくれる新たな人や企業」。
必ずしも投資家側だけではない、ということですね。

 

さて、「ホールディングス」からの出題ではありますが、
オリエンを読む限り、「野村證券」でよさそう
なにより、証券会社の役割がイメージできなくちゃいけない。
なので、「ダジャレ」も「あるある」も「個人の感想」も不可

コピーって、言い当てればいいってもんじゃないと思っています。
谷山雅計さんがおっしゃるところの「描写ではない」ってことで。
が、この課題の場合は「言い当てる」の比重が高そう
とはいえ、「親しみを持ってもらえる」を忘れずに

 

もし、野村證券」以外をテーマにするとすれば・・・?
野村證券の野村はこんなこともやってます」みたいな。

この場合は、単なる事実の提示では、企業にとって価値がない
表現によって、企業が気付いていなかった広告的可能性を生まないと
宣伝会議賞で他の応募者が書かないことを書けばいいわけじゃない。

例えば、「野村アグリプランニング&アドバイザリー」辺りか。
農業と金融を結びつけて、金融の役割に親しみを持ってもらうとか。
ただ、むしろボディーとビジュアルを先に考えたいような・・・
近畿大学「マグロ」とか「ぶっ壊す」みたいな。
キャッチ単独では考えるのも評価するのも難しいと思います。
「野」とか「村」とかに無理やり掛けるのもねえ・・・。

 

ターゲットは主に証券会社になじみのない人のようです。
本質を言い当てつつも、興味を引き親しみを持ってもらう、
それを両立する作品とはどのようなものでしょうか・・・?

♪そ~れ~野村~に~聞きた~いよ~

 

明日は、33.パナソニック
幅が広いのやら狭いのやら。