課題分析 21.セゾン自動車火災保険
第53回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第21回は・・・
21.セゾン自動車火災保険
「おとなの自動車保険に加入したい!」と思わせるコピー
まず前提として、他の自動車保険との差別化は必要ですよね。
しかも、「ダイレクト型自動車保険で最後発」という立場上、
他のダイレクト型自動車保険との差別化が求められるはず。
差別化をするかしないか、私なりの判断基準は、
「市場が飽和しているか」と「No.1ブランドか」。
市場に拡大の余地が大きくて、シェアがトップなら、
ジャンル自体の価値とブランドの存在感を高めればいい。
が、飽和市場で追う立場なら、競合のシェアを奪うしかない。
「ダイレクト型」はともかく、自動車保険は飽和してますよね。
今日の課題は、差別化するべき条件に完全にあっていると思います。
では、差別化ポイントはどこか、オリエンを読むと・・・、
これはもう、「40・50代の保険料が割安」しかないでしょう。
「事故対応」をキャッチにするには、よほど説得力がないと。
で、私は最初、単に若い人との区別を考えていたのですが、
他の自動車保険にも、大まかな年齢条件はあるようです。
http://www.ins-saison.co.jp/otona/insurance/premium.html?cid=WGL001
そういうのも競合と考えると、どうだろう?
意外と簡単ではないような・・・、いや、
実はそもそも、「40代・50代にうれしい」だけで、
少なくともあらかじめ関心を持っている人にとっては、
かなりの訴求力があるのではないでしょうか。
ではいったい、宣伝会議賞では何をすればいいのか?
もっと積極的に興味を引くものがいいのかな。
といっても、商品の性格上、怪しげなフィクションは論外。
「それならば」と、ぱっとすっと優位性が伝わるものを。
ちなみに、ウェブサイトでCMを見ることができます。
http://www.ins-saison.co.jp/otona/insurance/cm/?cid=WGL001
うーん、ちょっと情報を詰め込みすぎのような気が・・・。
たしかに、契約に至るにはすべて必要な情報でしょうけど。
視聴者が全部消化してくれるとは思えません・・・。
「40代・50代にうれしい」に集中した方がよいのでは。
明日は、22.セメダイン。
この課題のキャッチフレーズは、実は難しいかも。