尊敬することばたち 三浦知良選手篇

今日から数回は宣伝会議賞からは離れて、
私が尊敬する言葉たちを紹介していきます。

私は元々ことば全般に興味がありますし、
コピーのためにコピーだけ考えていてもダメそう。
ことばのことだけに限ってみても、
他のジャンルから学ぶことの方が多いような。

 

今日は、サッカーの「カズ」こと、三浦知良選手のことば
東日本大震災後のチャリティーマッチに臨むにあたり、
日経新聞に掲載されたコラムの文章です。

『生きるための明るさを 三浦知良・サッカー人として 』

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDH2400P_U1A320C1970M00/

 

直接被災したわけでもないのに落ち込んでいた私に、
生きるエネルギーを与えてくれたことばです。
もちろん、チャリティーマッチのゴールにも涙しました。
ボールがゴール前に落ちてカズ選手が抜け出した瞬間、
たぶん声には出していなかったと思いますが、
「カズ、決めてくれ!」って心で叫んでいました。

 

コラムの文章ですが、「叫ぶ」ことの対極だと思います。
あの状況でも、地に足が着いていて、でも埋没してはいない
人を動かすことばって、そういうものではないでしょうか。

 

毎年3月11日にはこの文章を読んでいます。