企画意図論 その3

今日は、企画意図論のその3。
今日も、実例を基に考えていきます。

 

今日は、「企画意図」があった方がよさそうな例

 

オーイ! チーズ!
(第48回眞木準賞)

 

まあ、課題を理解していれば分かるとしても、
どういうビジュアルを想定しているか、
書かれてあった方がいいんじゃないかな。

ビジュアルに依存しているというよりは、
ビジュアルのアイデアを連れてきている感じ

 

澤本嘉光さんの講評にも、こうあります・・・。

言葉単体より絵がついた方が強い言葉なのですが
それをどう判断するかは悩むところです

 

ただ、こういうタイプの作品って、
SKAT掲載作品では例外的だからか、
「企画意図」を読まないと分からないからか、
他にこれと言って例が思い当たりませんでした

独立性のあるものが評価されがちに思えますが、
それで広告的につまらなくなるくらいなら、
ボディーやビジュアルで膨らみそうなものも、
もっと評価されてもいいような気がします

 

命題型とか、つぶやき型とか、あるある型とか、
特定の種類のコピーばかりが氾濫してしまうのは、
広告のひとつのパーツとしてどう機能するのか
そこを考えていないことが原因かも。

もちろん、キャッチフレーズで競うわけですから、
広告全体のアイデアがよければいいわけじゃなくて、
キャッチフレーズが優れていることは必須だとしても。

 

明日は、企画意図論のその4。
では。