課題分析 44.レインフォレスト・アライアンス

第53回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第44回は・・・

 

44.レインフォレスト・アライアンス
インフォレスト・アライアンス認証マークを
たくさんの方に覚えてもらえるようなアイデア

 

マークの認知度を向上させるという課題については、
「6.貝印」の課題分析で、こんなことを書きました。

「次の二つのアプローチがあるのでは。
あくまで、どっちがメインか、ってことですが・・・。
1.マークの物理的な形状に注目
2.マークが象徴している意味に結び付ける

 

で、「6.貝印」の場合は、第一のアプローチでしょう、と。
貝印ブランド」自体はそれなりに認知されているので。
マーク自体に受け手の意識が向かわせておいて、
ボディーで「あの貝印ですよ」と言う感じでしょうか。

 

一方、今日の課題の場合は、第二のアプローチでいきたい
物理的な形状だけでは、「それが何?」という反応になりそう。
そこから改めて意味を語り始めるのでは、非効率的。
何らかの意味づけがなければ、覚えてもらえないでしょう。

 

では、媒体ごとに考えてみると・・・。

 

まず、テレビCMの場合は、どう意味づけをするかがポイント
そりゃ、マークを目立つように見せる方法はいくらでもあるでしょう。
が、それで覚えてもらえるか、価値を理解してもらえるかは別問題。
まあ、視聴者が自分で調べたくなればよいのかもしれませんが・・・。
とはいえ、ざっくり「カエル→持続可能」を語れば、一応は効くかも。
でも、それでいいならなんでもいいことになり、評価には値しないでしょう。

 

次に、ラジオCMですが、どんなものを作ればいいのか分かりません
マーク自体を見せずにマークの認知度を向上させるって?
「見えない」ことを逆手に取るアイデアは・・・、面倒くさそう。

 

最後に、キャッチフレーズは、マークと一緒に提示するという前提で
この場合も、マークの意味や価値を伝えることを重視したい
オリエンにも、「認証マークの付いた商品の価値を理解してもらい」とありますし。
ビジュアルとボディー次第では、キャッチにマークの形状とのリンクは不要かも。
ただ、ボディーの内容をマークに集約できれば、覚えてもらいやすい
なにより、マークを覚えてもらえなければ、購買につながらないですし。
なので、意味や価値を優先しつつ、マークの形状にリンクさせたい
もっとも、「マークの形状」といっても、マイナーなことじゃなくて。
ざっくり「カエル」という認識でよいのではないでしょうか。

 

また、オリエンにある「たくさんの方に親しまれる」も大事
深刻過ぎるものとか、上から目線のものとかは、
実際に効きにくいでしょうし、評価されないでしょう。
むしろ、「いいね」と思ってもらえるようなものが欲しい。
まずは好かれなければ、流通力・定着力は期待しにくいと思います。

 

明日は、45.NHK。
この課題のトリッキーさとは。