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課題分析 25.チャイルド・ファンド・ジャパン

第53回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第25回は・・・

 

25.チャイルド・ファンド・ジャパン
子どもたちを思わず応援したくなるようなアイデア

 

これは私としては、大変難しい課題だと感じました。

 

岩崎俊一さんの『幸福を見つめるコピー』に、
フォスター・プランの仕事のエピソードがあります。

「さまざまな言いぶんや言いかたをさがすのだが、
どうしても偽善のいやなにおいが消えない。」

こういうこと、私も考えてしまいます・・・。
が、岩崎俊一さんは、「その時ふと思った。」のだそうです。

「こんなふうにグズグズ悩んでいるひまはあるのか。
(中略)人の生き死にに遭遇したら手をさしのべる。
そんな人間としてあたりまえのことをしようと提案すればいいのだ。」

岩崎俊一さんが出した結論はこうでした。

「人は貧しいという理由で死んではいけない。」

きっと、批判精神は必要なのだと思います。
単に「だって正しいことなんだから」ではダメで。
批判精神のその先に、「本当のこと」を見つけたい。

 

過去の類似課題としては、第49回に「プラン・ジャパン」。
課題が課題だけに、他の課題よりも真っ当な作品が多い。
しかも、上から目線のものは思いのほか少ない。
応募作の平均点が高く、審査員もいい作品を選べたのでは。
ただ、どれもこれも「正しい」んだけれど・・・
かすかに心が動きそうなものの傾向としては、
自分との関係性を考えさせてくれるものかな。
それから、実はいくつか、宣伝会議賞でどうかはともかく、
素朴なもので「いいな」と思った作品がありました。

 

・・・なんて書いておいていまさらですが、こやま淳子さんの、
「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。」って、
なんだか、この分析の枠の外にあるような気がするのです。

相手国で起きていることって、多くの日本人にとっては、
遠い国で起きている「物語」に過ぎないんじゃないか。
それを無理やり受け手に関係のある事実として提示するより、
入り口はもう、映画みたいな「物語」でいいんじゃないか。
その「物語」の先のボディーで現実を知ってもらえれば。
私にはその辺りが「本当のこと」に感じられるのです。
こやま淳子さんご本人の思考過程は分かりませんが・・・。 

 

というわけで、全然まとまりがないのですが・・・。

まず、中途半端な「作りました」感があるものは避けたい
「正しい」ものでも心が動くとは限らないのだから、
せめて何かリアリティーを感じさせるものを。
また、これまで赤の他人にすぎなかった子どもたちと、
どういう関係性を築くか、それを描きたい。
「寄付をしなければならない」というよりは、
「寄付をすることで生まれる何か」が提示できれば。

 

明日は、26.ディーエムソリューションズ。
オリエンに疑問が。