課題分析 20.Shutterstock

第53回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第20回は・・・

 

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多くの方にシャッターストックの「良さ」を知ってもらえるアイデア

 

課題自体もオリエンも、文言は前回とかなり違いますが、
中身はほとんど変わっていないように思います。
というわけで、前回の通過作品を見てみましたが・・・

通過作品数が多い割には、これといった作品は見当たりません。
それはなぜなのかを考えることがヒントになると思います。

 

結論として、意外性がないから、ではないでしょうか。
「あるといいながある」とか、「こんなマイナーなものまで」とか、
「使った方が楽だよね」とか、その通りなんですけど、
そういうサービスだってこと、言われなくても分かりますよね

まだ知名度は低くても、主なターゲットはクリエーターですし、
広告全体からどういうサービスかは伝わるはずです。
その種のサービスと分かれば、普通に想像できることも多い。
既知ではないが、「想像に織り込まれている」ということでは。

 

では、「低価格でシンプルな利用システム」を訴求しては?
ただこれ、訴求力があるのは確かだと思いますが、
むしろボディー優先で考えた方がいいような気もします。
例えば、ウェブサイトの「こんな方にオススメです」や、
「プランと料金を見る」を読んでもらうためのキャッチとか。
しかも、単純なものでよさそうだし、宣伝会議賞向きではないかも

 

というわけで、実は効くものを作るのは容易ではなさそう。
鍵は、オリエンにある3つの特徴の先を描けるかどうか。
このサービスを使うと、クリエーターはどう変われるのか?
ん?「10.キヤノンマーケティングジャパン」と似た分析に・・・。

リアリティーのないフィクションではなくて、
リエーターの想像力に働きかけるものを。

 

あ、そういえば今回はCM案も出せるんでしたね。
CM案でも基本的には同じことが言えると思います。
「想像に織り込まれている」ことを超えられるか。

でも、大喜利的な意外性のあるものでもよいかも
実際に存在する素材を活かして何かやってみせるとか。

まだ知名度が低いという現状を考えると、
無理に特別な価値を伝えようとしなくても、
強く印象に残るだけでも広告効果はありそう

ただ、ターゲットがクリエーター限定だとすると、
テレビCMを打つのはコスパ的には非現実的かな・・・。

 

明日は、21.セゾン自動車火災保険
競合をどう考えるか。