課題分析 9.キッコーマン
第53回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第9回は・・・
9.キッコーマン
和食の魅力をあらためて広めるコピー
まず、次の2点について、区別を意識した方がよさそう。
- レストランで食べる和食/家庭で作る・食べる和食
ここの区別はしておいた方が、焦点を絞りやすいかも。
和食全般に当てはまることであれば不要ですが・・・。 - 日本人に向けて/世界に向けて
相手の理解度がまったく違いますから、この区別は重要。
「日本人に向けて」の場合は、ターゲットを絞るのもあり。
オリエンでは「次世代を担う若い人々」とありますし。
「世界に向けて」の場合は、日本語でもいいのかな?
普通に翻訳可能であれば、多分認められると思います。
逆に、英語でも認められるかどうかの方が不明。
それ以外の言語もありなのか、って話にもなりますし・・・。
課題趣旨から考えれば、英語は認められるべきでしょうが、
それ以外の言語の場合は、なぜ当該言語圏なのか、
企画意図にそこを選んだ理由の説明が欲しい。
あ、そもそも、文字によっては入力できないのかな。
上記の2点(区別しない場合も含め)を考えることで、
いくつか異なる方向性を考えることができそう。
それから、「無形文化遺産」関連には注意が。
http://www.sankei.com/west/news/140520/wst1405200003-n1.html
実は、昨日紹介した「新聞広告データアーカイブ」に、
「無形文化遺産」を絡めた出題企業の広告があります。
が、これは上記の記事の方針が出るちょっと前のようです・・・。
審査員はともかく、企業は選出を避けるかもしれません。
そもそも、登録そのものよりも、その先を描きたいところ。
それから、このシリーズではおなじみの「幹か枝か」ですが、
うーん、「幹」ではあまりにも抽象的になりがちだし、
逆に「枝」ではテーマに対してマイナーになりがち。
もしこの課題からグランプリが出るとすれば、
第51回のグランプリ作品のようなものでは。
何気ない事象から普遍的な真理が見えてくるような。
いかにも「作りました」的なものじゃなくて。
明日は、10.キヤノンマーケティングジャパン。
ターゲットはどんな人か、を中心に。