課題分析 5.大塚食品

第53回宣伝会議賞課題分析シリーズ、第5回は・・・

 

5.大塚食品
おいしさも健康も求めるよくばり女性が
食べてみたくなるキャッチフレーズ

 

まず考えるべきことは、昨日の課題と同じでしょう。
広告の中でどういう役割を果たす作品にするか。
特に、既に使用されていることばと役割を分けること

 

オリエンに、「単なる栄養訴求は求めません」とあります。
私は、オリエン発表前からそうだろうと思っていました。
だって、「チアシード3000粒!」で十分でしょ
また、単に手軽さを訴求するのもなしだと思います。
だって、「手軽にチャージ!」で十分でしょ

 

ここで、SKATに載りそうなダメコピーの例。

「ずぼらな姉ちゃんが、朝からぴんぴんしている。」
(なぜなら、手軽に栄養を摂取できるから!)

読むだけでも面倒くさい!手軽じゃない!
スーパーフードが怪しい健康食品に!

 

「チアシード3000粒!」も「手軽にチャージ!」も、
宣伝会議賞で評価されるようなコピーではありません。
が、明らかに機能が劣化したものを作っても価値がない
あくまで、広告的可能性の大きいものを試作しないと。

 

では、どういう作品が求められているかと言えば・・・
・「食べてもいい」ではなく、「これなら食べたい」
・前向きに自分のからだのことを応援してくれる
というオリエンに行き着くのであります・・・・・。
分析の必要性はともかく、納得のオリエンです。

「応援」できているか、が、分かりやすい基準。

「応援する商品です」と説明するのではなく、
コピーそのものが元気を与えてくれるような。

 

余談ですが・・・、女性向けの商品の課題が出る度に、
「姉ちゃんがすごくなった」という意味のコピーを、
必ずと言っていいほどSKATで見かける気がする。
実際はもっと少ないのだろうけれど、印象が強すぎ。

もし、その商品を使えば女性がすごくなるのなら、
国家予算を投入してでも全女性に配布するべき。
そして作者を、「五千万総活躍担当大臣」に任命。

ただ・・・、妹はどうしたっ!

 

明日は、6.貝印
分析が思わぬ方向に展開するかも。